<その壱>では椎間板や骨など、コラーゲンの重要性についてのお話でしたネ。
<その弐>でははコラーゲンの摂り方についてです。

コラーゲン自体はゼラチンの形で食べ物に含まれています。
煮こごりの出来るものはすべてそうです。
魚や肉類の脂身や軟骨、皮と身の間などですね。
豚足などはゼラチンのかたまりのようなものです。
関西方面の方ですと、牛スジなどは馴染み深いですよね。
アキレス腱など動物のスジ系はコラーゲンの宝庫です。
ちょっと高級なところではフカヒレなんかにも大量に含まれています。
でもそうそうフカヒレとはいかないので、もう少し手に入りやすいもので
工夫をしてみましょう。

<鶏の手羽先スープ>
手羽先を大量に仕入れます。
大量の度合いは作る方にお任せいたします。
手羽先を鍋に入れ約四倍の水を加えます。
強火にかけて沸騰したら弱火に落とします。
灰汁と油を取りながら煮込みます。
途中灰汁と油を丁寧にすくい、スープが少なくなったら水を足します。
灰汁も油も浮かなくなったら出来上がりです。
料理に使っても良いですし、塩こしょう程度の味付けで飲んでしまっても良いでしょう。
ちなみに私は塩こしょうの味付けに、少々スパイスなどを効かせた物を
冷やして固めてちゅるちゅる食べたりしています。
灰汁の中に抗生物質などの健康上よろしく無いものは出てしまいますし、
油も抜けますから、スーパーなどで手に入るもので十分です。

<沖縄風ブタの角煮>
豚ばら肉をブロックで仕入れます。
少し大き目に切り分け、水を加えて煮ていきます。
沸騰したら弱火に落として二十分煮ます。
一度ざるにあけてもう一度水から煮ます。
これをもう一度繰り返すと油がほとんど浮かなくなっているはずです。
もしまだ大量に灰汁と油が浮くようだともう一度繰り返します。
ここで初めて角煮の味付けをします。
水、醤油、酒、砂糖、生姜などを加えて好みの味付けで角煮に仕上げて下さい。
ばら肉は味がしっかりしているので、煮こぼしを繰り返しても大変美味しく出来ます。
油抜きをしっかりしたばら肉は油の変わりにコラーゲンだけがたっぷり残っていますよ。

どちらの料理も圧力鍋を使うとたいへん短時間で出来上がります。
お持ちの方は試してみて下さい。

<その壱>では床に座るときのお話でした。
<その弐>はでキッチンでの姿勢です。

キッチンでは少し前かがみで立ちっぱなしになることが多いでしょう?
このカッコは“骨盤と背骨のつなぎ目”にとても負担をかけてしまいます。
試しにキッチンに立つ姿勢をしてみてウエストのあたりの腰を触ってみて下さい。
こちこちになっているのが判ると思います。
このコチコチを緩めるためにちょっと工夫をしましょう。

足元にレンガくらいの物を置いて、片足を乗せてから先ほどのキッチン姿勢を
してみて下さい。
腰を触ると柔らかいはずです。
乗せる足を交互に代えながらキッチンの仕事をするとたいへん楽珍だというわけです。

<その壱>では歩くことがテーマでしたね。
<その弐>では簡単で負担の少ない筋力トレーニングのお話です。
足や腰に強い不調を抱えている方は、前回もお話したとおり、水中歩行がベストです。
無理にたくさん歩いたり、ウェイトトレーニングをしてはいけません。
あまりひどくない程度の方は、太腿とふくらはぎ、お尻の筋肉を鍛えましょう。    

合せて骨盤の中の筋肉(大腰筋)や肋骨の裏側の筋肉(腹横筋)も鍛えられます。

今の流行は腰を落として“ザッパザッパ”と大またで歩く指導が多いのですが、腰や膝を傷めている方には少々無理が有りますので、こちらは症状のごく軽い方などにお勧めです。

足腰に不安のある方は無理をせず、上半身を水にもたれさせる様な状態(地上で上半身を前方に傾けて、自然に足が一歩出る程度の感じ)にして、通常の歩行時よりも少々小幅に足を出すようにするのが良いでしょう。

              いわゆる「ハーフ・スクワット」です。                 足を肩幅よりも少し広めにして立ち、その姿勢から徐々に膝を曲げていきます。     このとき、踵(かかと)が浮いてきますので、無理に踵を床に着けず、そのまま軽いつま先立ちで行って下さい。(不安定な場合は、壁やテーブルなどで支えましょう)
膝を半分まで曲げたら、またゆっくり伸ばします。
一回に約五秒ほど時間をかけます。これを十回だけ繰り返します。            膝をつま先より前に突き出さないようにするのがポイントです。               次の日痛みや強い筋肉痛が出ていなければ、二日に一度くらいのお休みをはさみながら、二週間ほど続けます。
痛みや筋肉痛がひどい場合には五秒ではなくもっとすばやく曲げ伸ばしをします。
それでもだめな場合には膝を1/4だけ曲げる様にします。

この運動で骨盤を支える力と膝を支える力はかなり高まります。

 

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