腰痛を「避ける」「悪化させない」ためのヒントをイラストとともにご紹介します。
イラストは、東京都北区在住のイラストレーター、田村正さんによるものです。感謝!


いすから立ち上がるときの姿勢です。
いきなり立つのではなく、座面の前へお尻を移動してから立ちます。
足の位置が、体の重心の真中に来ていることに注目してください。
椅子に座った姿勢です。
椅子には、深く腰掛けて、背筋を伸ばして座るのが良いのです。
浅く腰掛けて、背中を丸めると腰や背中を痛めます。
また、うつむき状態が強くなるため、頚椎にも悪影響が現れます。
椅子の高さや、机と身体の距離を背筋を伸ばしやすい状態に、工夫しましょうl。
パソコンを使用する際の姿勢です。
パソコンを長時間使用される方には、やはりデスクトップがお勧めです。
ノートパソコンですと、モニターとキーボードの関係で、どうしても不自然な姿勢になってしまいます。
ここでは、デスクトップを快適に使用するためのアドバイスとなります。
キーボードを操作する位置は、オヘソの高さくらい、マウスの位置は、腰骨より少し高いくらいです。
モニターから四十センチ前後離れた位置に顔がくるのが良いでしょう。
椅子の座り方は、前述のものを参考に。
床への座り方です。
このイラストでは、横座りになっていますが、男性が良くするアグラも同じ位良くありません。
床にお尻を落として座ると、腰椎が後方へ丸くなってしまい、骨盤がゆがみます。
よこ座りはアグラにひねりが加わった状態ですね。
お尻の下に、使わなくなった蕎麦からの枕等を座布団代わりに敷いて、背中を壁や大き目の座椅子の背もたれなどに持たれておくと、腰に負担無く、長時間楽で要られます。
ひざを組むのは、やめましょう。
ひざを組むと、当然骨盤はねじれますし、股関節に対するストレスから、背骨の真中あたりに緊張が現れます。
胸椎の12番付近の緊張は、アレルギーなどの思わぬ不調を招きます。
台所などの中腰の姿勢です。
洗顔なども同じ姿勢ですね。
軽い中腰になる際には、ひざを軽く曲げると、腰の部分の筋肉が緩みます。
中腰が骨盤にとって、最も負担をかける姿勢です。
立ちっぱなしの作業をする場合には、レンガ程度の高さのものに、片足を乗せてみてください。
疲れたら、逆の足に乗せ変えます。
この状態を上手にクリアすることは、背骨の歪みを悪化させないために、とても重要です。
お風呂の姿勢です。
低すぎる浴用椅子を使っていると、床にお尻を落としているのと同じ負担が生じます。
なぜか、お風呂の場合にはヒザを立てて座る方が多く、もっとも悪い姿勢といえます。
しかし浴室用椅子の高さでは、かなりの長身の方以外は、ひざを軽く伸ばす姿勢はつらいものがあります。
腰痛が強い場合には、イラストのようにバスタブに腰掛ける必要が出てきます。
症状が現れていない方は、高さの有る浴室用椅子に交換することをお勧めします。
その際、洗い桶を使用する場合には、床には置かずひざの上においてお使いください。
物を持ち上げる際の姿勢です。
床から物を持ち上げるときには、ひざを折って身体に引き付けてから、ヒザを伸ばしながら、腰を入れて持ち上げます。
ヒザを伸ばしたまま、持とうとすると、紙のように軽いものでもぎっくり腰になることがあります。
靴や靴下を履くときの姿勢です。
床にお尻を落として履くと、足を持ち上げる際に、強烈な負担が骨盤に生じます。
ただアグラで座るよりも数段悪い姿勢です。
上がりカマチがある場合には、そこに腰掛けて、ない場合には玄関にスツールを置くことをお勧めします。
靴下の場合には、ダイニングの椅子などに腰掛けてはいてください。

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